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海水魚の病気対策

トリコディナ症

トリコディナ症は、発病すると非常に危険な病気と言えます。

早期発見出来ないと一晩で全滅の可能性も否定できません。

・・・なんてビビらせてしまいましたが、発病させなければ良いのです。この病気は普通に飼育していればほとんどかからない病気です。

原因

魚の輸入、出荷、購入時などで、魚の体力が低下し、トリコディナ原虫が寄生して発病します。購入した時に既に病気にかかっていることが多いです。

症状

魚の体表に薄い半透明の膜がはったような状態になります。

トリコディナ症はとても進行が早くて、発病後5〜6時間ぐらいで死んでしまうケースもある、結構怖い病気です。

症状の流れ
段階 症状
初期 薄い半透明の膜のようなものが現れ、魚もあまり動かなくなります。
中期 半透明の膜が体表全体に広がります。
末期 患部のうろこがはがれ、肉がえぐれ・・・。

末期の段階まで進行してしまうとかわいそうですが、おそらくもう助からないでしょう。見てる方もつらい症状なので、中期以前に発見し即治療をしてあげましょう。

予防法

魚の体力低下が原因なので、普通にきれいな海水を維持していればめったにかかる病気ではありません。

ですので予防法としては水質維持が最も大切だと思います。

治療法

リムフォシスティス病と同じく、淡水浴が良いでしょう。

淡水浴とは普通の真水に発病した魚を入れることです。

一見、「海水魚なのになんちゅうことするんだ!」と思うかもしれませんがほんの数分のことなので安心して下さい。

手順は以下の通りです。

準備する物
  • 小型のプラケース (小さな容器なら何でも良い)
  • 水温計
  • 水道水
  • 塩素中和剤(カルキ抜き製剤)
  • トリコディナ症の海水魚

小型のプラケース

初期セット
  1. プラケースに水道水を入れます。
  2. 水道水に塩素中和剤を入れて塩素を中和します。
  3. 水温計で水温を見て水槽と同じ水温に調節します。
トリコディナ症の海水魚を入れる

病気の魚をプラケースの中に入れます。

そしてそのまま2〜3分間浸けて置きます。

この間、魚が横たわったりしますが大丈夫です。

付着物を取り除く

2〜3分後、直接魚を触って指でやさしくずらすように半透明の膜をはがします。

この時、力を入れすぎないように注意しましょう。力を入れすぎると魚に傷が付いてしまい何のための治療かわかりません・・・。

さらに淡水浴

透明の膜がはがれたら、さらに2〜3分間淡水浴を行います。

海水魚を水槽に戻す

淡水浴が終わったら魚を水槽に戻しましょう。

まずプラケースの中の真水に水槽の中の海水を少しずつ足していきます。真水と海水の割合が、海水80%ぐらいになったら魚を手ですくって水槽へ戻してあげましょう。

これで治療は完了です。

最後に使った器具などを洗って片付けて終わりです。

快適なマリンアクアリウムライフを楽しみましょう!!!


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